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ヤング・プリントメーカー賞


 

CWAJ版画展50周年を迎えた2005年に、版画界への謝意と未来を担う若い版画家への期待をこめて、ヤング・プリントメーカ―賞を創設しました。応募資格があるのは、前年に大学版画学会主催の全国大学版画展で美術館収蔵賞を受賞した30名です。受賞作を含めた数点の作品と賞金活用の企画案を採点の基準とし、また、将来性と独創性にも重点をおいて審査します。賞金は毎年1名に50万円を授与しています。
受賞者は賞金の他にCWAJ版画展で受賞作品を展示し、さらに3年後の版画展でも新作を発表する機会を与えられます。本年度は次に紹介する2名の作品が展示されますが、両名ともに季節の移り変わりの中に見られる自然の機微をあらわすことに関心を持っています。
 
 
2011年度ヤング・プリントメーカー賞受賞者
廣瀬 理紗 (HIROSE, Risa)

YPA_HIROSE Risa
 
大学院終了後は木口本版で培った技術を生かす仕事に就きました。賞金は来年5月の個展の開催と、自宅で制作できる環境の整備に使う予定です。
「『時を封じる』をテーマにした『Documcnt一気配のテイスト』は、猛暑が終わり、過ごし易い秋に移り変わってゆく中で制作しました。私の育てているバラ、フランシス・デュフィは、この秋とでもおいしく出来上がったのか、咲いた途端に芋虫の餌食となり蝕まれて、菊にはアブラムシがびっしりとついている.そんな光景を目にし、日々格闘しながら、私は果汁したたる秋の味覚を味わいました。空気で季節の変化を感じ、花、葉の食べ跡で虫の存在を感じた日々を封じた作品です。」


2008年度 ヤング・プリントメーカー賞受賞者
石崎 未来 (ISHIZAKI, Miku)
YPA_Miku Ishizaki
 
石崎氏の作品の特徴は自分で漉いた和紙を使うことにあります。賞金は和紙漉きの技術を学び、そのための設備を購入し、銀座で個展を開くことに使われました。